「低山はいかい」狭山丘陵・初夏のトトロの森
2016年5月29日(日)9:00〜15:00


【コース】
西武・小手指駅〜萩原バス停〜さいたま緑の森博物館案内所〜大谷戸湿地〜西久保湿地〜狭山湖外周路〜八幡湿地〜糀谷八幡神社〜トコロちゃん〜比良の丘(昼食)〜狭山湖外周路〜早大裏ふれあい湿地〜狭山湖堰堤〜狭山不動尊(文化財建造物多数)〜西武球場前着

 バス停から緑の博物館までは所々に道標が出ているがいずれも「えっ、こっちであってる?」的道標で、早速の試練。
 緑の森博物館のすぐ近くにヒメザゼンソウが楚々と咲いており、いきなり全員興奮状態に。皆の感動を最も誘ったのはコアジサイ。株毎に白・淡いピンク・紫など個体差ある小花が集まり、花ごとにオシベメシベが思い切り手を伸ばして、宇宙に咲いた線香花火のよう。メイちゃんが走り抜けたらしきトンネル道は、映画のイメージより大きかったが、きっとメイちゃんも大きくなっていることでしょう。

 昼食場所の広々とした小高い比良の丘は「まるで北海道!」の声があがる程、最高の環境。 数本の桑の実をあらかた食べ尽くした後、丘中央のウワミズザクラの大木に観察に向かうFITの面々がゾロゾロ迫っていく様子は、その下で昼食休憩をしていた一般の人から見て、「スリラー」並みにさぞかし恐ろしかったことでしょう。

 トトロの森は産業廃棄物の不法投棄や市街地化開発の波が迫り来るのを1990年からナショナル・トラストで守ったとのことで、家に帰って航空写真で見てみると、狭山丘陵がポッカリと市街の海に浮かんだ緑の島のように見えました。

はいかい(俳諧)
 出発前に突然でしたが「観察中に俳句か短歌か川柳かダジャレでも何でもいいので作ってください」と指示が出ても、誰一人として「きいてねーよー」とは言う人がいないことに先ず驚き。「はいかい」のing型「ハイキング」とか、「はいかい」の皆で渡ろう三途の川とか、考えては消し、考えては消し…ようやく何とか整えたのは振り返りの直前。皆さんなかなかの名人ぶりで、再び驚き。

 「ふりかえり 着く前の尾根道 酔葛(すいかずら)」(征夫)
 「ハイカイと ハイクと一緒は 無理だった」(寧)
 「薫風に 抱かれながら 湖(うみ)渡る」(好博)

【観察できた生き物たち】
 ヒメザセンソウ、ヒメコウゾ、ウリハダカエデ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、スイカズラ、アオハダ、エゴノキ、コアジサイ、リョウブ、ハンノキ、ヤマハンノキ、クスノキ(花)、ネムノキ、コウヤワラビ、サンカクイ、サイハイラン、ゴンズイ、イヌエンジュ、 ハリエンジュ、テイカカズラ、オカトラノオ、セイヨウイボタ、ミドリハカタツユクサ、ニワトコ、ブタナ、ニワウルシ、ウワミズザクラ(実・葉ツルツル)、ロウバイ(実・葉順目・逆目)、クワ(実)、モミジイチゴ(実)、ニガイチゴ(実)、オオシマザクラ(実)、オニスゲ(ミクリスゲ)、シリアゲムシ、ヨコヅナサシガメ、オトシブミの仲間、オオヒラタシデムシ、アオハナムグリ、クロハナムグリ、ダイミョウセセリ、クロヒカゲ、コジャノメ、テングチョウ、イチモンジチョウ、コミスジ、キタキチョウ、ヒョウモンの仲間、 樹上性シジミチョウ多数、シオカラトンボ(♀♂)、ギンヤンマ、アオゲラ、ガビチョウ、ホトトギス、カッコウ、キビタキ、ウグイス、ホオジロ、シジュウカラ、ツバメ、マックロクロスケ(軽い熱中症気味で立ち眩みになると見えます)

【感想】
 FITが達人の集合体であることに改めて気づかされました。X軸(興味)Y軸(知識)Z(経験)α軸(人間力)、お一人お一人の位置取りが、4次元空間でも第一象限のゼロから遠い所にしっかりと陣取っておられ、刺激たっぷりの一日でした。

 「あと100歩 もうすぐ喉元 チョット待て」(農雄)
 「ドーム前 ビールが旨い 夏は来ぬ」(槇男)

 球場駅前での「♪夏は来ぬ」の大合唱に感涙…ありがとうございました。

【参加者】
(敬称略・順不同) 田口、瀬川、福重、福田、田川、山本(憲)、小勝、篠原、内藤(公)、清水(好)、小林(槇)、稲葉、津田、斎藤(和)、神林、中垣、中澤均、武田寧、山本(真)、大石、入江、横尾、廣川(幹事) 計23名

主催:低山はいかいクラブ

  (報告:廣川妙子(文・横尾/写真と構成・廣川))



暗き森ヒメザゼンソウ楚々と咲き
(和朽)



小紫陽花ガクは無くとも花はある
(力)



桑の実を頬張り食(は)みてわらべ顔
(山桜子)


鹿がいなくてトトロの森は平和だな
(憲人)


万緑に時鳥(ホトトギス)聞き夏を知る
(昌行)


ひろやかにカッコウ谺す我が森に
(勝)


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