「蛾のはなし」
イモムシ・ケムシ、フユシャクガの紹介

2016年2月4日(木) 林友ビル6F中会議室


 日本の蝶は約230種、蛾は約6200種と非常に多く合わせて6400種になる。ドイツでは約半数 の3000種位で日本の生物多様性の豊かさを知る。

 蝶と蛾の違い、幼虫のイモムシとケムシの比較、ガ幼虫の腹脚数と歩行動作の科による特徴や幼虫の食性の多様性そして天敵に対する防御である擬態の方法、毒ガについて等画像と先生の体験談を交えての話が楽しい。

 中島先生の強い思い入れがあるフユシャクガ(35種)に付いては、成虫が年1回晩秋から早春に出現し冬期に生殖行動を行い産卵し、従来の研究者は冬期は日中の観察であったが、先生は新月の前後4〜5日間、湿度の高い霧雨状の夜を好条件とし観察に夜を徹したとのこと。

 この出現期に山地の雪上での観察活動の厳しさとフユシャクガが低温下を生き抜く耐寒性のしくみとその生態を突き止められたお話から、研究者の素晴らしさが伝わって来た。

講 師:中島秀雄先生 (農学博士 日本蛾類学会)
 1942年、大田区生まれ。小学校の頃よりチョウの羽の美しさに魅せられ採集に夢中になる。
 東京農大入学後、研究対象が蛾に移り特に冬に活動するフユシャクガの研究に打ち込む。
 著書:「冬尺蛾」、「蛾類図鑑」 監修:「イモムシハンドブック」

参加者:44名

 (報告:猪瀬 政勝)


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