第7期 草木染塾 第7回 応用講座2
2014年10月20日(月) 黒川青少年野外活動センター


 10月20日、草木染塾・応用講座2回目「日本の伝統色・四十八茶百鼠」が行われました。

 1.四反田塾長より、「四十八茶百鼠」の意味合い、楽しみ方の講義を受ける。
   江戸時代、幕府は庶民が華美で豪華(派手)な色使いの使用禁止令を出したので、
   武士以外の庶民(役者、商人などを含む)、特に歌舞伎役者などは、自分の色を
   探し求めて、茶・鼠・黒の色合いに様々な変化をつけ、微妙な色を楽しんだとの事。
   それが日本の伝統色「四十八茶百鼠」という表現となり、今日まで、その色を追求して、
   草木染めでの試みが続いているそうです。四十八、百という数は、茶から黒までは無数
   の色があるという比喩。
   塾長が持参した、「四十八茶百鼠色」の染め布をしばし鑑賞する。(写真参照)

 2.今回挑戦するのは、木本でイタヤカエデ(枝葉)、クリ(枝葉)(イガ)、カシワ枝葉、
   草本でナギナタコウジュ、メマツヨイグサ、ノコンギク、クサコアカソ。
   染め材も塾長が収集した生葉、乾燥葉。煮出すまえに、全員で適当な大きさに裁断。

 3.午前の作業
   木本を煮出し、サンプル布で、媒染材のミョウバン、鉄で色合いを確認。ショ−ルサイズの
   シルク、綿を各自、選んで染める。クリは枝葉もイガも鉄媒染で味のある“黒”に染り、
   イタヤカエデの枝葉はミュ-バン媒染で、なんとも言いようない“黄”に染まる。染め時間、
   媒染によって、微妙に“色合い”が変わる。江戸時代の庶民の“色遊び”の一端を知る。

 4.午後の作業
   草本を煮出す。それぞれに微妙な色合い。特に、メマツヨイグサの鉄媒染による“黒”は
   “真っ黒”、ショ−ルサイズのシルクは、百鼠の黒の最右翼に位置するほど。シルクの輝
   きと相まって、美しい。
   また、山土を溶いた液で「媒染」を試みる。山土もその地方により色、成分が異なり、
   四十八茶百鼠色を出すのに使用する事もある。(サンプル:写真参照)

 5.最後に、各自の染め布(シルク、綿)を講評。受講者5人、15枚のショ−ルサイズの染め
   布は壮観。忙しさ、あわただしさの労が報われる一瞬でもある。(写真参照)
   応用講座に入り先輩諸氏の参加もあり、人間観察の楽しみも倍増。草木染めの奥深さを感じるよ
   うになり、楽しみと不安と好奇心が入り交じる今日この頃となっています。


 次回のテーマは「重ね染による色表現」、宿題として「縫い絞り」の“縫い”が出ました。
どんな色合いになるのか、今から楽しみです。

受講生:上野、福田、高須賀、小勝、長谷川

 (報告:24年 長谷川 守)



四十八茶百鼠色サンプル


山土サンプル


作品その1


作品その2


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