野外研修 屋内および野外にてコケの観察
2014年9月28日(日) 東久留米市の自由学園


  9月28日、東久留米市の自由学園にて野外研修「屋内および野外にてコケの観察と生態などを知る」が行われました。

  茨城県立自然博物館学芸員で非維管束植物がご専門の鵜沢美穂子先生から、蘚類、苔類、ツノゴケ類の構造の違いや、シダ植物との違い、コケの生活史などについて、基本的でわかりやすく、時おり専門的で含蓄深いお話を、鮮明な写真資料や明快な黒板の図を見ながら伺いました。
  そのあと、午前の残りと午後を通じて、3万坪という広大なキャンパスの中、 コケの観察に適したピンポイント数か所を選んで、ひとつひとつの例を実地でじっくり観察、先生から丁寧な説明を受けました。観察者一同歓声を上げて、ある者は体ごと地面に伏せて、またある者は顔を地面にこすり付けながら、あきれるほどの熱気、昼食も忘れそうな勢いで、午後まで観察を続けました。

  この日、キャンパスで見られたのは、ナミガタタチゴケ フタバネゼニゴケ キャラボクゴケ コツボゴケヤノウエノアカゴケ ハタケゴケの仲間 ノミハニワゴケ ハイゴケツチノウエノコゴケ ナガヒツジゴケ ツヤゴケの仲間 ヒナノハイゴケ サヤゴケ ツノゴケモドキ  コモチイトゴケ ホソバミズゼニゴケ ホソバミズゼニゴケ ツクシツボミゴケ カマサワゴケ ハマキゴケ ギンゴケ コバノイトゴケ コモチイトゴケ ホンモンジゴケ、ほか20数種にのぼりました。

 観察後に再び教室で、今日見られないとのことで用意いただいたコスギゴケやエゾスナゴケの観察、さらにヒメジャゴケの造精器やツノゴケモドキの胞子体、ツカゴケの仲間の凾実体顕微鏡で観察、プロジェクターを用いたハリガネゴケの凾フ開閉実験、さらには参加者の質問に答えて、仮根の通道組織への分化らしきものについての説明その他、盛りだくさんの内容となりました。

 講師の先生、学園側から学部や初等部の専門の先生が数名、それに学生が強力にアシストして下さり、FIT研修部の幹事2名も入れて10名が、20名ほどの受講者をサポートするという、まさに贅沢で、そして抜けるような秋の空の下、由緒ある建造物にも囲まれて、実にのどかでさわやかな研修会でした。


 (報告:17年 吉野 譲二)



野外研修


樹上生のコケの観察


屋内研修


ヒナノハイゴケ


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