木の日の研修 「世界のブナ林と日本のブナ林」
〜それぞれの生態系と雑木林との共通性〜
2014年7月3日(木) 林友ビル6F中会議室


 7月3日に行われた「木の日研修」は総勢33名が参加し開催されました。

 講演は長年にわたり国内外で収集した豊富な写真を使って約2時間、福嶋先生のご説明についてゆくだけで精一杯の盛りだくさんな内容でした。

・ブナは北半球の中緯度地帯にアメリカ2種、東アジア8種、ヨーロッパ2種で合計12種が隔離分布すること。
・日本のブナの最高樹齢は十和田湖付近で368年だが、ヨーロッパでは900年の個体の記録があること。
・ヨーロッパのブナ林は産業革命で壊滅的に破壊されたが、現在は植林・再生されていること。
・グルジアやイランではブナ林で家畜の放牧を行っていること。
など、日本のブナ林に慣れた多くのFIT参加者にはとても新鮮な情報が一杯でした。

 福嶋司先生は世界でブナ林を長年にわたり調査研究されましたが学術的な比較調査だけでなく、定年後の今でもNPO法人「玉原の自然を守り育てる会」の理事長として、我が国でブナ伐採地でのブナ植樹、育成によるブナ林の復元や、その実証研究にも精力的に取り組まれています。
 シカの食害や雪害、そしてチシマザサとの戦いに何度も失敗もしながら、下草刈りや植樹の仕方など、ブナ林育成の様々な知恵、工夫に全力で取り組まれていらっしゃいます。

 実践的なお話のひとつひとつに説得力があり大変勉強になりました。

 先生の研究について知りたいという方には是非以下の著書等のご一読をお勧めします。
「いつまでも残しておきたい日本の森(2005/07 リヨン社」等

講師:元東京農工大学教授 福嶋司先生

 (報告:24年 佐藤 教夫)



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