野外研修 コウモリの生態を知る
2014年5月31日(土) 林友ビル→野外


 5月31日(土) 「コウモリの生態を知る」研修が林友ビルで行われました。

  講師は1988年12月、沖縄の南大東島でオオコウモリと出会って以来その魅力を沢山の人に伝えようとご夫婦で活動されている大沢夕志さんと啓子さんです。日本のコウモリ(37種うち2種は絶滅 東京には14種)はすべて写真に納められたそうです。

 前半は座学で、ほ乳類の中でコウモリの仲間(翼手目)は21%を占め、現在世界に約1300種が発見されている事、体の仕組みや大きさ、色、食料は 約2/3は昆虫、1/3が植物食だが他に肉、カエル、魚、パン、血液なども  (日本のコウモリは昆虫食33種、植物食2種)。
 コウモリは人には聞こえない超音波を発信して仲間との会話や餌をとるために利用しているという事等を伺いました。 又、コウモリ独特の昆虫のとらえ方を聞いて皆さんの頭の中は????????。まず超音波で居場所を探りだし、しっぽの周りの膜で虫をすくい膜の中に頭を突っ込んで虫を食べる。 これを飛びながら行うそうです。
 この後見に行くアブラコウモリの例で1頭が1日に500匹の虫を捕食するそうです。アメリカではいったんは駆除しようとしたけれどトウモロコシや綿花の害虫を食べてくれていること等でコウモリに対する考え方も変わってきているそうです。
ヨーロッパでは吸血コウモリとして有名で悪いイメージが広がっていますが、血を餌にするのは中、南米に住む3種のチスイコウモリ(1日に大さじ1〜2杯の血をなめる)だけで2日間血を摂取出来なかった個体は死んでしまうので仲間同士、血をはき戻して分け与えたりするそうです。
 すみかは一般的に洞窟の中と言われていますが洞窟を利用するのは1/2以下だそうです。又、最近餌場(水辺等)と洞窟との間の林が開発で無くなってしまい、移動できず死んでしまった例もあるそうです。

 夕方6時半過ぎからは、近くの小石川後楽園のそばに場所を移し、バットディテクター(コウモリの声の周波数を変えて人間の耳に聞こえるようにする道具)を使用し実際のコウモリの声を聞き,観察しました。

 今日観察したのはアブラコウモリといい大きさ親指大 翼を広げると20cm重さ6g程で、主に虫(ユスリカクラス)を捕食、屋根の下の隙間等に住んでいて、雌で5年、雄は1年くらいで死んでしまうのもいるという事です(昼間に膜を見ると油紙に似ているので名がついたそうです)。ビルの谷間から突然飛び出し、くるっと向きを変えて(この時に虫を捕まえている。バットディテクターの音も小刻みに大きくなります)暗くなった樹木の茂みに消えていく小さなコウモリにしばし時のたつのも忘れて右往左往。いつの間にか街灯の明かりもつき、街灯に集まる虫を見て、私たちはコウモリの夕飯の邪魔をしているのに気がつきました。

 大沢さんご夫婦は主に植物食コウモリを観察されているそうですが、コウモリというもののイメージも悪く、理解も少ないので よく分からない間に絶滅していたり、多くの種が絶滅危惧種になっているそうで、もっと多くの人に理解して欲しいと願っていらっしゃいました。特に樹洞にいるコウモリを発見したら知らせて欲しいと言う事です( 研修部の仲田晶子さんに連絡ください)

講師 2名
参加者18名+幹事3名

 (報告:23年 前田 満子)



バットディデクター


講師ご夫妻とコウモリ観察の様子


、コウモリの仕組み


糞(米粒の1/3〜1/2)


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