「そり道」再現の記録
●伐倒 ◆2006年2月8日

傾いたりして重心が偏っている木を伐る時の変わった「受け口」の切り方を習った。木が割れないようにするためで、三方向から切れ込みを入れて台形にしてしまう。
    「つる」の部分が真ん中だけになる。コントロールは難しそう。
●林組 ◆2006年3月29日

伐倒しやすいようにボヤ刈りした枝葉を入れる大きな「ゴミ箱」を組み立てた。釘やカスガイを一つも使わず様々な方法で組み立てる。がっしりした大きな箱が完成。
   作業を美しく仕上げるのも大切なこと。
●皮むき ◆2006年5月20日

材が水を上げている時は簡単に皮がむける。竹べらで直線をいれくじるとべりっと剥がれる。乾燥が速いし、皮付きは虫が付きやすい。
●集材 ◆2006年10月7日

半年ほど乾燥させた材はだいぶ軽くなっている。「そり道」を作る場所まで運搬。集材はとても危険な作業だ。窪地をを渡す時は簡単な橋を組立てその上を滑らす。
     
●ばんだい ◆2007年3月4日

集めた材木を集めて積んでおく場所「ばんだい」を作る。斜面なので水平の重さに耐える棚を作る。
   横棒が重みで折れないように斜面の下側は縦の「補支」を入れる。土に石を入れてかけやで突き固めた上に支えを立て、上の材を受けるところはV字に切る。
●さお ◆2007年4月21日

そり道の縦にレールのように並べる2本の材を「さお」と呼ぶ。継ぎ目ではそりが引っ掛からないように太さをあわせる。
●ばん木 ◆2007年5月19日

レールの枕木のように横にする木は「ばん木」という。ボヤ刈りしたカシ等の広葉樹を乾燥させたものを5寸釘で打ちつけてゆく。支えるものがないのでバランスが必要。実際は谷や崖の上でこうした作業をすると言う。
   カーブや継ぎ足し部分はしっかりと固定する。それぞれの材の太さをあわせてあるが、組み合わせ作業はなかなか大変。長く重いのであっちこっちと簡単に入れ替えは出来ない。
●そり道 ◆2007年6月24日

そり道の最後の部分。「ばんだい」の高さや地形とあわせ鳥居のような形に。前に習った「補支」で支える。斜めのものは確か「追補支」といった。
   この上を木材を積んだそりを滑らせて行くのだが、命がけの危険な作業だ。 
●完成

かって伐採した木材を運び出す手段の一つであった「そり道」の再現を林業塾を主宰していた新島敏行先生に教えていただいた記録です。場所はJR青梅線の古里駅から近い寸庭の林で、平成18年初めから、ボヤ刈り、材料の伐倒、皮むき、乾燥、集材、組立てと1年半以上に渡りました。その過程で様々なプロの技や考え方を学びました。FIT森林塾のメンバーにこうした体験をさせていただいたことに感謝します。



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