大自然塾・鳩ノ巣の山

「地元学」の試み ――「森林」と「都市住民」と「地域住民」を繋ぐ

木俣知大( 森づくりフォーラム研究員)


「鳩ノ巣フィールド」の活動が1年を迎えたことを契機に、新たに地域に根付いた森づくりを進めるためのキックオフイベントとして、「地元学」の実践を試みました。これは「地元を学ぶ」「地元から学ぶ」のがコンセプト。"地域住民"と"よそ者"が一緒になって地域を散策して、写真とカード、地図に記録しながら地域の宝探しを行う、というとても簡単なものです。

地域の内発的発展を支援する地域づくりの手法として、全国で注目されています。 先人から引き継がれる中で精錬されて形作られてきた、自然と人間との関わりを物語る風景、自然を巧みに活かす技、自然と共生する慣習…といった地域の伝統技術や伝統文化が"宝物"。その特徴を、よそ者の都市的な視点を活かしながら、人と自然の関わりの「履歴」を紐解いていくことによって浮き上がらせて、地域に眠る様々な資源の自然的・文化的価値を再発見・再創造していきます。

今回地域の民宿に泊まり込んで行った実践活動で私たちが活動する農山村地域は、自然の恵みを最大限に活かし、効果的に活用して、そして自然と共存する素晴らしい伝統技術や伝統文化などの"宝物"が眠っている地域であることを再認識ました。

これは近年話題の「資源循環型社会」や「環境共生型のライフスタイル」のモデルになるのではないかと感じました。また、地域住民と地域を題材として共同作業を行うことによって、心の通った深い交流が行え、都市住民と地域住民の共通の財産としての森づくりの可能性を感じられます。そして、何よりも地域に眠っている先人が培ってきた知恵や技術という財産を引き継ぎ、活かしながら活動をすることは、地域の歴史や生活と調和させ、さらにそれらを発展させる森づくり活動が可能になるのではないかと確信したのです。

今後の活動の幅と夢の広がりを感じさせる、とても良いきっかけとなりました。今後の活動に、是非ご期待ください!!

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