聖パウロ学園・パウロの森くらぶ

恩方第一小学校4年生出前授業
2020年10月2日 (金)
場所: 聖パウロ学園学校林(パウロの森)

 澄み渡るような青空が広がる日だった。先生が子供達を引率して坂を上がってくる。いよいよ始まるなという実感が湧き、聖パウロ学園高等学校の前にある聖堂前にて出迎えた。子供達の楽しそうな表情は、これから体験する野外活動に心を躍らせているかのようだった。

 森の広場で開会式を行った。主幹事から挨拶があり、安全注意や準備体操をして、ヘルメットを被り、各班ごとに森へ移動した。森を歩きながら子供達は、各班の班長からの説明に五感を通して森を感じながら森の働きや針葉樹、間伐の話について、好奇心を持ちながら耳を傾けていた。

 この出前授業のクライマックスは、間伐のデモストレーションだった。急遽、アシストから伐倒の担当に抜擢され、うろたえつつも腹を括って杉の木に向き合った。目標のポールがある左右の間隔は2mくらいしかなく、果たして狙い通りに倒れてくれるだろうか。呼吸を整えながら、鋸の刃先や身体の使い方や立ち位置、周囲や伐倒方向を確認しつつ鋸を引いた。
 子供達が伐倒する木を遠巻きにして固唾を呑んで見守っていた。追い口に入り、アシストがけん引するロープを引き、木が揺れ出すとあとはスムーズにミシミシ、ドドドド、ドスーンという凄まじい音を立てて狙い通りの伐倒方向に倒れた。背後から子供達の大きな歓声が聞こえた。杉の木は幹回り102センチ、高さ23メートルだった。

 スタッフ一同で入念に準備を進め、当日は安全に配慮したセッティングをして、伐倒時はベテランのインストラクターの的確な誘導があり、何よりも先生や子供達の後押しがあり、全体の良き流れを導き、教科書通りのような間伐のデモストレーションにつながったのだと思う。

 森の広場と第二広場に戻ると、子供達は玉切り体験と樹皮の皮剥きをした。日ごろなかなか体験する機会はないであろう生木を鋸で切る作業を、刃の扱いに関して班長から気を付けなければならないことを教わりながら玉切りを楽しんでいた。また、伐倒し玉切りした杉を竹べらで樹皮を剥き辺材が姿を現すと樹木が丸太に様変わりする。その変身に多くの子供達は喜びを感じたようで、辺材のすべすべした感触や辺りに漂う杉の香を楽しんでいた。

 伐倒から玉切り、そして造材の一連の作業は、森づくりの醍醐味であると思う。身体を使い作業をしていると、五感を使いながら木の世界に深く触れることができる。子供達は、純粋に体感したことから遊び方のヒントを得ているかのようだ。その想像力にはいつも驚かされ楽しくなる。森の中での体験学習を通して、子供達の中に時を経ても心の中に何かが残り楽しんでくれたとしたら、主催者や運営者冥利に尽きるだろう。閉会式が終わるとスタッフ一同で多くの子供達をグータッチで見送った。事故もヒヤリハットもなく無事にイベントを終えると、森は静かになり澄んだ青空が広がっていた。


【主催者】主催:恩方第一小学校、運営:パウロの森くらぶ、協力:聖パウロ学園高校
【参加者】恩方第一小学校4年生42名、先生と校長先生3名
【スタッフ】幹事:林、間伐隊:槙田、清水、アシスト:望月、岸本
      班長:森田、小川、飯塚、池田、上林、水木、内藤、稲葉
【報告者】岸本雷太



  パウロの森くらぶホームページ




開会式風景


班長の説明に聴き入る子供達


伐倒風景(受け口の切り込み)


伐倒した杉の切り口を観察


玉切りする子供達く


竹べらで樹皮を剥く


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