高尾森林ふれあい推進センター協定イベント・森林インストラクター東京会実施
大垂水峠から♪秋の花を探そう*爽やかハイキング
2020年9月18日(金)

 ハイキングコース: 京王高尾山口-(バス)-大垂水峠~五差路分岐~防火帯道~一丁平~お花道~薬王院~霞台園地


鳥居横の三角地帯で開会式


防火帯道を登り一丁平へ
 9月も半ばを過ぎ朝晩涼しさを感じられる時期ではあったが、今年最後の真夏日との予報もありコロナ対策だけでなく熱中症にも注意が必要な一日となりそうだ。参加される皆さんは早くから来ていただき楽しみにしている様子が伺える。総勢27名の方が参加され高尾山口駅前に集合、ここからバスに乗り大垂水峠へ向かった。

 大垂水峠バス停から甲州街道を渡らず林道へ入る、ここからが観察スタート、イヌショウマ、ミズヒキ、シロヨメナ、アキノタムラソウ、キンミズヒキなど秋らしい花々が迎えてくれる。少し歩いた先の林道の広場で休憩、ここからは狭い道となり一部は昨年の台風により甲州街道を封鎖した崩壊地の上を迂回する歩行注意個所もあり観察は一時中断し歩くことに専念する。甲州街道を渡る橋を過ぎるとようやく学習の歩道へと進む。花々も多くアザミ3種(アズマヤマアザミ、タイアザミ、ノハラアザミ)の見分け方、ノギクの違い(ユウガギク、シロヨメナ、シラヤマギク)など高尾山の多様な植生を説明すると参加された方は花の姿を写真に収めながらそれぞれの特徴に耳を傾けていた。

 一丁平までの中間地点となる五差路分岐まで来ると明るい広場に出る、暑いながらも給水をしながら休憩すると風が吹いて心地良い。ここからは防火帯道を進む、例年この時期には下草を刈ってあるそうだが、今年はコロナの影響か昨年の台風の影響かまだ刈られておらずススキ野原の中を進む感じだ。ハギの仲間(ヤマハギ、マルバハギ、ネコハギ)やマツカゼソウ、ツルリンドウ、ツリガネニンジンなどを観察していると一丁平へ到着、アルコール消毒をして昼食タイムとなった。

 一丁平からは尾根道となり起伏が少なく道も広い、昔は多かったというセンブリ、オトコエシ、ミヤマタニワタシ、特にツルニンジンは比較的花が大きく写真に収める方が多かった。間もなく六差路に着き南側のお花道へ進む、オオバウマノスズクサの6裂した実が下がっており馬の首につける鈴に似ているとの説明に皆さん納得したようだ。しばらく進むと今度はキジョランの大きな実があった、実が弾けた様子(鬼女の髪の毛のような様子)は参加された方の方がよく知っている。高尾山頂下六差路へ到着するとビナンカズラが赤い実を付けて待っていた。

 高尾山頂へは向かわず江川杉の前を通り山頂下トイレ前へ、その後3号路から富士道を通って薬王院入り山門前のムササビの巣を確認し杉並木へ向かった。薬王院を出て杉苗木奉納者の名盤が並んだ先のところでコンクリート道路の上に何かがバキと大きな音を立てて落下、直径5㎝位ありそうな大きなトチの実だった。
 終盤の浄心門近くではツチアケビの実を観察することができ参加された殆んど方が写真に収めマヤランの実も観察することができた。最後の霞台園地でトキリマメの実、テイカカズラの実を観察し解散となった。
 参加された方からは、多くの秋の花に出会えたことは大変楽しかった、知らない花を見られた等、好印象の感想が多く寄せられた。

 この秋の花ハイキングは例年高尾山の北側の日影沢から林道を登るコースであったが、昨年の台風の影響で林道が封鎖されたため今年は高尾山の南側となる大垂水峠からのルートとなった。バスで大垂水峠に向かうことでスタート地点は既に400m付近の標高まで到達し息を切らすような登りもなく多少のアップダウンはあるもののご高齢の方やコロナ禍で余り運動ができなかった方でも楽しく観察できたと思う。高尾山域は広く花々も多様に感じられた一日であった。

 参加者: 27名
 主幹事: 廣川妙子
 主幹事代行: 久保雅春
 班長: 長谷川守、久保雅春、小川里花、藤岡真
 アシスト: 脇本和幸、星野寛(報告)

* 森林ふれあい推進事業「協定イベント」とは、林野庁関東森林管理局長と協定を締結した団体の主催するイベントのことで、自然豊かな高尾山で楽しく自然とふれあうことを主な目的にしています。 平成30年度の協定団体については森林インストラクター東京会(FIT)をはじめ5団体が登録されています。
  『森林ふれあい推進事業』の年間計画などについては関東森林管理局の該当ページを参照してください。





花の見分け方にも興味津々


サネカズラの雌花


オオヒナノウツボ

浄心門付近のツチアケビ



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