主催:横浜市立茅ヶ崎東小学校 共催:森林インストラクター東京会(FIT)
自然教室・総合学習「森で自然に触れあう」「水をテーマとして森と関連づける」
2019年6月29日(土)

 当日は季節外れの台風3号の影響が心配されましたが、時おり薄日が差す小雨模様になり決行となりました。スタッフは実施場所である「夕やけ小やけふれあいの里」に早めに集合し、これから迎え入れる子ども達を楽しみに待っていました。
 バスから降りた子ども達の元気な声が聞こえ、待ちきれない様子で足早やに開会式広場へ現れました。班ごとに並び、生徒さん主体で開会式の挨拶があり、講師の自己紹介、安全注意のあと、講師による「オリンピック体操」で体と気持ちをほぐし、13班に分かれてミニハイキングに出発。「フィールドビンゴ・木のカード」を持った子ども達は出発早々に「手のひらより大きい葉があったよ!」「木の実があった!」などと嬉しそう。ミニハイキングといえども山の中、危ないツタウルシや細い道もある。充分注意をするように伝えて進む。好奇心旺盛な子ども達は珍しいものや小さな生きものを見つけるのが得意。ザトウムシなどは怖いもの見たさで、そっと覗いていた。茶色い小さいカエルを見つけてかわるがわる見たり、白い泡の中にいるアワフキムシには目を見張る。サンショウの葉は「いい香り~!」と子ども達の歓声。ウナギに振りかける調味料よと伝えると「知らなかった・・・!」と。

 途中の柔らかい土の場所で、落葉の積もった土と石だけの土に雨が降ったらどうなるのか・・・?の実験をしました。今回のテーマでもある「川の水はどこからきてどこへゆくの?」山に降った雨が長い時間をかけて地下水などとなり川に流れ、田んぼの稲を育て、そして毎日当たり前のように使っている水道水にもなり、やがては海にそそいで魚たちを育てる。そして太陽エネルギーによって暖められた水は水蒸気になり、やがては雨や雪になり地上に落ちてくる。「川の水の正体は雨水なんだよ」と伝えると、この水循環の話を子ども達は目を輝かせて聞いていました。

 星ふる広場で昼食をとり、閉会式。天候が危ぶまれましたが無事に終わることが出来て本当に良かったと思いました。午前中という短い時間のなかではありましたが「スポンジ」のように吸収しやすい柔らかな心を持った子ども達に、水がもつ命の循環というものが少しでも伝われば嬉しいと思いました。
  【文・小川和恵】



 FITの小学校自然観察会に初参加した遠藤孝一です。全体的な報告は小川さんが述べていますので、私は個別の内容について述べます。

 今回、小学生が乗ったバスが30分近く遅れて到着しました。予定では自然観察は1時間10分。元々短い時間がさらに削られる事になります。
 山道は細い一本道。隊列をなして歩いていきました。森に入り始めてまもなく、担任の先生から、時間通りに終わりますよね?と聞かれました。私は、終了時間は共有されているので、もし終了時間に間に合いそうになければ、先頭の班は、短縮ルートに変更すると思います。と答えました。
 その後、時間を気にする先生にせかされた後ろの班からもはやく前に行くように言われ、私も前の班長さんにその都度、先を急ぐよう伝えました。そんな状況でしたので、あせる気持ちから、説明も少し雑になってしまった感があります。結果として、終了時間は予定通りではなく、約30分遅れて閉会となりました。
 場所を変えて振り返りを話し合っていた中で、山歩きはあせると余計に危険になるのであせる必要はないという意見も出ていました。また、自然の案内をしっかりおこないたい、という気持ちもあったようです。
 先生がたの時間を優先させたい気持ちと、現場を案内する側の安全や自然案内を優先させたい気持ち。うまくかみ合っていませんでした。雨が降った場合と同様に、先方都合による遅延の想定も必要ということを学びました。

 それから、1つ危険な事がありました。
 細い山道を各班隊列を成して歩いている途中、私の後方から、子供をしかる声が聞こえてきました。後ろの班長さんが、石を投げたらだめでしょ、と厳しく言っていました。どうやら、私の班の子の一人が石をわざと落としたようです。下見の際、落石には注意するよう言われていましたが、子供がわざと石を落とすとは思っていませんでしたので、森に入る前の注意事項で、足元に注意するよう伝えましたが、わざと石を落としてはいけないという伝え方はしていませんでした。
 落とした石は、下を歩いていた班長さんの前に落ちてきたらしく、下手をすれば大怪我になっていた可能性もありました。幸い当たらなかったので事故とはなりませんでしたが、子供達の危険行動を可能な限り予測して、してはいけない行為も事前に伝える必要があるという事を学びました。

 また、私の少し前を歩く子が、突然泣き出しました。何事かと思い、近寄って聞いてみると、押された~、こわい~と言って泣いていました。どうやら男の子が、わざとかそうでないかはわかりませんが、女の子を押してしまい、びっくりして泣いてしまった様です。山の下り坂で斜度は大した事はありませんでしたが、細い道でしたので、怖かったのかもしれません。後から聞いた話で、その女の子は、川を渡る橋のところでも泣いてしまったようです。
 子供の個性もまた人それぞれで、大胆な子もいれば慎重な子もいます。私も子供の頃を振り返ると、おっかなびっくりの状態で虫などを見るとき、わざと驚かされると、その虫を怖がるようになった記憶があります。
 また逆に、大人になってからですが、子供達のキャンプボランティアに参加した際、一緒に案内していたスタッフの方が、足の長いクモを手に乗せて大丈夫だよと子供達に優しく案内していたのを見て、それまでクモが苦手だった私が、その事をきっかけにクモに対する見方が変わり、自ら触るように挑戦して触っても何もない事がわかると、親しみを感じるようになったという経験があります。今ではクモはかわいい存在です。森の案内人としては、最も怖がりな人でも森を好きになってもらえる様に案内をしていきたいと思っています。

 今回、私が担当したのは、小学4年生の子12人。全員の個性を知る事はできませんでしたが、それでも自分の事ばかりを話す、まだ幼さを残す子と、私に色々質問したり、こちらの話に応じた会話をする子と分かれました。4年生とは、発達過程における分岐点の様です。
 私の班の小学生の班長さんは、森を歩いている途中、楽しい~、山に住みたい、と言っていました。観察会終了後、その班長さんからサインをして欲しいと言われ、事前学習のノートの最後のページに、一言メッセージと共にサインしました。つたない案内でしたが、楽しんでもらえた様で良かったです。

 私も久しぶりに子供達と一緒に自然の中を歩いて元気をもらいました。自然を好きになって、自然を大切にしたという思いを持ってもらえると嬉しいです。
  【文・遠藤孝一】


 参加者: 4年生148名(4クラス) 副校長先生以下13名(看護師1名含む)
 (FITスタッフ)
 主幹事:陣野益実 副幹事:岡部桂子
 講師: 瀬川真治、長谷川守、遠藤孝一、田口農雄、前田満子、五十嵐正行、丸山正、小勝眞佐枝、国木田之彦、平野裕也、小川和恵
 報告者: 小川和恵、遠藤孝一




開会式


準備体操


橋を渡ってスタート


戻ってきました


昼食

閉会式



戻る