山笑(やまにこ)会主催
山笑プラス「御前山~鋸尾根」
2019年5月14日(火)

 コース: JR奥多摩湖~サス沢山~惣岳山~御前山~鞘口山~鋸尾根~愛宕神社~JR奥多摩駅

 イワツバメが飛び交う奥多摩湖を渡り、絡んだ木を紫色に染めあげる藤の花の甘い香りの中、サス沢山への急登に取りつく。サルギ尾根とどっちが急かと問い合いながら、徐々に身体を温めつつ息は上がらない程度の速度で15分に一度の短い給水休憩で登り行く。瑞々しい緑の中に咲く橙色のヤマツツジの色が目に心に沁みる。

 安定したペースと短い休憩で身体を冷やさずに歩いたので案外と楽にサス沢山へ到着。水位が下がって白い岸壁が縁取りのように目立つ奥多摩湖が一望だ。

 ヒゲネワチガイソウ、ユキザサ、ヤマエンゴサクをみつけた惣岳山の手前で雨雲に追いつかれ、パラパラと来たので早めに雨具の上を着て頂く。御前山山頂でも未だ降っていたが、集合写真を満面の笑顔で納め、雨雲を追い払おうと心の中で誓い念ずる。バイケイソウとトリカブトの群れの間に、里とは違う小さく可憐なニリンソウが雨露を帯びて俯いていた。

 落差の大きい段に気を付け、コガネネコノメ、ニッコウネコノメの群生が待つ避難小屋へ下る。そこでやれやれと昼食をとっている内に空が明るくなり始め、馬頭刈尾根の稜線がみるみる白いガスの中から幕を開けるが如く姿を現した。念の為、また防寒の為、雨具の下も履いて頂いたが、その後、雨はピタッと止んでくれ、心地よい風の吹く快適な山歩きとなった。

 鋸尾根では、向かいの山の展望が広がる鎖場分岐の辺りから、イワカガミの花が険しい岩肌に取りついて群がり咲く様子を楽しんだ。頑張ってここまでやって来た甲斐のある見事さだった。しかし覗きこんだら頭から転げ落ちそうな、岩に取りつかねば見られないような場所に咲いていることが多い。探せば安全な場所で見られる株もあるので、無理は禁物だ。

 岩稜上の天聖神社で天狗さんと石祠に手を合わせ、安全を祈る。こんな高い場所で天狗さんに出会うと、自分の背にも羽が生えて飛び立てるような気持になってくる。流石に飛べはしなかったが、足取りは若干軽くなったようで、鈴を振るようにそこここに可愛い花を揺らすチゴユリたちに励まされ、
「愛宕神社に登らなければ鋸尾根を踏破したことにはならない!」
との言葉を胸に、全員一致でチラシには行かないと書いた愛宕神社の階段も登って参拝、長い長い急勾配の眩暈がしそうな階段も全員手すりに取りつきながら無事に下りることが出来、心から安堵。雨雲を遠ざけ皆の安全を守ってくださった神様仏様にそっと感謝申し上げた。

 今回は途中のお店で飲み物とお摘み等を入手、新装となった奥多摩駅の木の香りが清々しい待合室でふり返りと相成った。今日の一日、一緒に山を歩いた仲間との語らいは何でこんなに楽しいのだろう。それは電車の中でも続き、次第に分かれても帰宅方向が一緒の方とまた続き、提案や励ましも戴き、また企画する元気も湧いてくるというものだ。ありがたや、ありがたや、感謝、感謝である。

 一般参加者: 11名(応募17名)
 FITスタッフ: 稲葉、廣川(幹事・報告)




サス沢山への急登


鋸尾根・光差し開ける展望


サス沢山より奥多摩湖展望


御前山山頂で笑顔満杯!


鋸尾根・イワカガミの群生

愛宕神社下の長く急な階段



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