聖パウロ学園ネイチャープログラム(PNP)
2019年5月22日(水)

前週に続き、聖パウロ学園通信制の3年生を対象とするPNPを実施した。その目的は、間伐体験、自然観察と林床に生育するアオキの除伐作業を通じて、自然を体験学習してもらうことである。9時30分にパウロの森広場に集合。開講式、準備体操、安全注意の後、生徒達は鋸と剪定鋏、ヘルメットを指示に従い装備し、二班に分かれて間伐体験に向かった。伐倒する樹木は各々スギ1本である。

間伐体験では、まず班長による再度の安全確認、「ロープあげ」のデモンストレーションが行われた。さらに、生徒達は、間伐の目的や大切さ、伐倒する樹木の「重心」や「受け口・追い口」の原理の説明を班長から聞き、一緒に伐倒方向の確認を行った。続いて、班長の指導の下、生徒達は受け口を最初に、そして追い口を作成し、最初に決めた方向にロープで木を引いて倒した。伐倒した木は2メートルの長さで数本の玉切りにして、竹べらで樹皮を剥いだ。植物の生命活動が活発化しているこの時期、樹木は水分に富み、樹皮は容易に剥ぐことができた。生徒達は、皮についた樹液を口にして、それが甘いことを知った。間伐木の選定、樹林の育成、樹木の生命の営み、作業時の安全管理、伐倒後の作業等々、この作業については学び、注意すべきことも多いが、参加者達は、班長の話や指示にしっかりと耳を傾け学習していた。

午後は、広大な学校林内の多様な植物を知り、また林床を覆うアオキを刈り取ることである。林内のクヌギやコナラを利用したシイタケの栽培、落葉を利用した腐葉土づくり、サンショウの仲間の比較、モミ、ヒノキ、ハナイカダ、カンアオイ、トリカブト等々についての説明を聞きながら東尾根を下りアオキ刈りの場所に到着。林床を大小のアオキがいっぱいに覆っているので、より豊かな林床植生を実現するために、約1時間作業を行い、剪定鋏と鋸を使ってそれを取り除いた。生徒達はとても一生懸命で、剪定鋏や鋸を使うのが楽しくてしょうがないという感じであった。結果、アオキは瞬く間にきれいに刈り取られ、そこには整然とし、かつ広々とした空間が出現した。

その後、パウロの森広場に戻り、振り返りと閉校式を行い、午後3時30分過ぎに解散した。振り返りの場では、始めて足を踏み入れたパウロの森でいろいろな植物が存在することを知ることができて楽しかった、また間伐作業やアオキ刈りで道具を使った作業は楽しく、これらの作業の大事さも理解できたなどの生徒達のコメントに接することができた。生徒達の真摯に学ぶ姿勢に感動するとともに、今回の素晴らしい生徒達とのふれあい経験をまた次の機会の糧としたいと感じた。

 報告: 望月政雄




開講式


受け口を作る


伐倒木の皮を剥く


サンショウの仲間について説明


アオキを刈る

作業後の後始末

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