森の自然倶楽部主催
すみれの山・カタクリの寺-高水山-
2019年4月14日(日)

場所:高水山

 天候を心配しながらの開催でしたが、参加者の方もスミレやカタクリに期待してか、キャンセルはほとんどありませんでした。
 6班に分かれ、薄曇りのなかを出発しました。駅から、紅紫色のミツバツツジ、黄色が鮮やかなレンギョウなどを見ながら歩き、平溝川沿いの道では、川岸から伸びたイタヤカエデの枝についた黄緑色の小さな花を間近に観察できました。コクサギの艶々した新緑とその香りを感じながら歩きます。
 川辺には、可憐な白い花のワサビやニリンソウ、カテンソウなどが咲き、川の上流から下流へキセキレイが飛んでいき、澄んだ川の中にはヤマメが泳いでいます。ソメイヨシノ、シダレザクラ、ハナモモ、レンギョウなどが、春の里山を感じさせます。カリンも花のつぼみがピンク色に膨らみ、開花を予想させます。遠方の山の芽吹きとヤマザクラなどの景色を眺めながら山道へ入ります。 ピッツイッピルルと鳥の声が響き、その方向を探すと立てた尾羽を震わせながら囀るミソサザイがいました。
 道端のコスミレ、タチツボスミレ、アオイスミレ、エイザンスミレ、マルバスミレ、ナガバノスミレサイシン、ヒメスミレ、ヒナスミレ、フモトスミレなどのスミレやカンアオイ、ムラサキケマン、ミヤマキケマンなどを観察しながら歩きました。
 この頃から陽が差してきました。カントウミヤマカタバミは白花のほか、アカバナのものも観察できました。
山道の上りが緩やかになった杉林で、道から10数メートルのところにニホンカモシカを見つけました。木の幹に顔を擦り付け、眼下腺から出る粘液をつけ縄張りのマーキングをしている様子も観察しました。
 高水山常福院に到着し、昼食後、丁度この日に行われていた獅子舞を見学しました。この獅子舞は江戸時代の中期から途絶えることなく行われているそうです。国家泰平、五穀豊壌、悪魔退散などを目的に舞う古式獅子舞と呼ばれ、真剣を持った舞人と3頭の獅子が舞うもので、地域の方も多く来ていました。
 獅子舞のあとは、楽しみにしていたカタクリを観察しました。山頂に至る斜面に、カタクリが群生しています。曇りがちの天気で開花が心配でしたが晴天になり、淡紅紫色のカタクリの花が反り返って咲いていました。
発芽してから開花するまで7-8年かかり、葉が2枚になってやっと花がつくと説明すると、「この可愛い花が咲くまで大変なのね。こっちの1枚の葉は何年目かしら。」と熱心に観察されていました。
 高水山の山頂(759m)で小休憩し、下山しました。途中、センボンヤリの春花と昨年の槍のような秋花の名残りを見ました。なちゃぎり林道を経て、山道をニッコウネコノメ、アズマイチゲ、ハカタシダ、コチャルメルソウなどを観察しながら下りました。大泉院の先から車道へ出て、榎峠へ。峠近くのコンクリート擁壁の隙間にタチツボスミレや白い花のオトメスミレが健気にも凛と咲いていることに参加者は感激されていました。
 途中、小雨がぱらつきましたが、濡れるほどでもなく無事に軍畑駅に到着しました。
 多くのスミレ、カタクリなど春の草花や、サクラ、モモなどの花、新緑の息吹とともに、ニホンカモシカにも出会い、参加者の方もスタッフも、高水山と里山の春を満喫した1日でした。

 参加者: 47名
 FITスタッフ: 岡本、中澤、廣川、水木、杉山、笹原、小野、吉原(秀)
報告者: 吉原 秀敏




1. ミツバツツジ


2. イタヤカエデの花


3. 里山のサクラ


4. 高水山浄福院の獅子舞


5. カタクリを観察後、高水山頂へ


6. こんなところにもヒナスミレ




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