聖パウロの森くらぶ
春の若菜を食す会
2019年4月20日(土)
場所: 大久保バス停~パウロの森くらぶ 第一広場


 何かを収穫・捕獲する前の高揚感は、人を饒舌に笑顔にするもので、満員のバスから降りたった面々は、賑やかに足取りも軽く、いつもの道に目を凝らし、地面に張り付くようにして、手に袋・スコップ・ハサミ、獲物に目を光らせる。 
 「植物を傷めないよう、採り過ぎないように」
 「いっぱい採っても、どうせ食べ切らんぞ~」
 「旨いもんだけ採ろう!」
 つい先程、若菜を歌った萬葉集に親しんだ雅な気持もきっと胸のどこかに…。
 初参加の私は、天ぷらを食べられなかった先輩の恨み節も伺っていたので参加者の人数分だけ集めていたが、結局そんなに沢山揚げる時間も鍋も火も足りないことが後で分かった。 やはり経験者の話は聞くものだ。

 パウロの森に到着後、トリカブトが生えている場所に行き、ニリンソウ、イチリンソウ、トリカブトを並べて、さて、どれが食べられるものかと参加者に選んで貰ったが、天国に行けそうな人が続き、FIT大丈夫なのか…(涙)? その後、ちゃんと長岡さんが説明してくださったので、先ずは安心安心。
 続いて第一広場のブルーシートの上で収穫の選別とお掃除。 ノビルをその後見かけなかったのは、もしかして皮を剥き次第、お口の中へ消えた? 興奮して乾いた喉に香り高き「クロモジ茶」が沁みる。

 いわゆる「山菜」として美味しく食べたことがあるようなものよりも、「えっ、こんなものが美味しいの?」という驚きのある「野草」の方が好評であることも知った。 ここでの天ぷらは、ハルジオン、カラスノエンドウ、タンポポ > タラノメ、フキ、ヤマウコギなのだ。今年は油の温度に留意し、衣のとき加減、揚げ終わりの油切りもきちんとしたので、「もたれた~」と言う声は聞こえなかったように思う。
 毒草トリカブトに類似のニリンソウは、食べられると言ってもキンポウゲ科、一抹の不安と可愛い蕾を摘んだ後ろめたさを感じながら口に運ぶと、微かな苦みとシャキッとした口当たり。 もう少し沢山食べてみないと北海道民の愛する美味しさまでは掴めなかった。
 柔らかく濡れたように光るナガバノスミレサイシンの新葉は甘くて旨味もあり、来年はもっと食べたいな・・・沢山の株から少しずつ集めてみようかな。
 ハナイカダは、お浸しにするとスウッと鼻に抜ける良い香り。 松茸の香りと言われるとか? 天ぷらでは、折角の香りが飛んでしまい、ちょっと勿体ない。

 猪瀬さん率いる筍堀&処理班は7本の筍を収穫。 あく抜きナシの茹で立てホヤホヤの筍は、エグミが少し残るものの、それがまた春の味で好もしい。
 前田シェフ率いる調理班の、抜群に美味しい「筍と椎茸のお寿司」は、上に散らしたオオアラセイトウの紫の花が映えて目にも美しいご馳走だった。大量の山椒葉を擂り潰して拵えた木の芽味噌の香りが漂い、それだけで一杯飲めそうな・・・。 天ぷらを揚げるのに忙しく、余り色々試せなかったが、他にも色々な和え物の調味が並んでいたようだが、全部は味見できず心残りだった。

 お腹いっぱいに春の恵みを頂いた後は、片付けも全員でテキパキとこなし、流石のチームワークだった。 落ち葉の下から咲き出した青いフデリンドウの花達に見送られ、総会へと向かった。(おわり)

参加人数:27名 
FITスタッフ:若菜摘み班:長岡(講師)、廣川(副)、筍班、調理班
報告者:廣川 妙子

  パウロの森くらぶホームページ




楽しい若菜摘み♪


さ~て、生き残れるか?


Final answer, 美味しいのはどっち?


ノビルの皮むき

 
筍やタンポポの天ぷら
 
目にも美しい筍と椎茸のお寿司

戻る