高尾森林ふれあい推進センター協定イベント・森林インストラクター東京会実施
春の健康ハイキング~北高尾の森で春を探そう~
2019年3月13日(水)


アオイスミレ・滝ノ沢林道


丁字桜・パウロの森で
 今年の春の訪れは早い。陽光うららかな早春の一日、北高尾に春を求め、八王子市恩方の聖パウロ学園の森から滝ノ沢林道、板当峠を経て、小下沢キャンプ場へ下り、さらに小下沢林道を小下沢梅林広場へと全行程約7キロメートルの道を辿った。イベントへの応募者は106名を数えたが、参加者は最終的に48名となった。

 8時15分に高尾駅北口に集合した参加者は8時34分発の臨時バスに乗車、大久保で降りた。パウロ学園駐車場広場で開会式の後9時50分に出発した。まず、パウロ学園の森を、東尾根の一部、パウロの森広場、葛籠折れの滝ノ沢林道への登りと歩いた。観察路は「パウロの森くらぶ」の皆さんの力で危険のないように手入れされ、また登山道の落葉も掃除されていて、その行き届いた心遣いに感謝する。

 歩き出すとフキノトウが春を告げていた。そして、コンテリクラマゴケを観察。開花を始めたシュンランに参加者一同感激する。ツチグリ、ウリカエデ、花芽や冬芽をつけたクロモジ、ウスタビガやクスサンの繭、濃いピンク色の花をつけたウグイスカグラなどを見つつの山歩きである。パウロの森広場から先は、サンショウ、フユザンショウ、イヌザンショウの説明を聞き、開花したチョウジザクラ、芽生え直後のヤマトリカブトやハナイカダの冬芽、キジョランの葉につくアサギマダラの幼虫、カンアオイなどを観察。葛籠折れの急登を登りきると滝ノ沢林道で、林道出合に11時過ぎに着いた。

 滝ノ沢林道は北浅川支流の滝沢川に沿って開かれ、滝沢川の源頭部を詰めた後は板当峠付近で北高尾山稜登山道と出合う。林道の谷側は急勾配で、スギなどの植林帯となっているが、山側は小仏層の岩肌が随所に露頭している。コクサギの実やクマノミズキとミズキ、花芽の膨らんだフサザクラ、カラスザンショウなどを観察しながら進むと程なくして板当峠である。途中で、大岳山や石尾根、景信山などを望むことができる。板当峠到着は12時。到着後、小下沢キャンプ場跡に向けて、スギの植林帯の中の急勾配の道を、参加者の中には年配の方もおられることから、一歩一歩注意しながら下る。

 小下沢キャンプ場跡に12時20分に到着し、昼食。アオイスミレ、小下沢渓流近くのハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、フサザクラなどを観察し、そこを午後1時10分に出発した。小下沢の渓流の瀬音に、童謡「春の小川」をふと思い出す。小下沢林道では、アズマイチゲ、ヤマルリソウ、エイザンスミレ、オオイヌフグリ、ニリンソウ、アブラチャンなどの春を代表する植物が花をつけ、珍しいオオバアサガラが渓流沿いに一本、その実を垂らしていた。

 全てを語り尽くすことは難しいが、参加された皆さんは班長達の説明に貪欲に耳を傾け、このイベントを通じた春との出合いに大いに満足している様子であった。参加者全員、怪我や事故もなく、ゴールの木下沢梅林前広場に午後2時15分までに無事到着、同地において解散する。

 参加者: 大人48名、スタッフ8名(班長6名、アシスト2名)
 [スタッフ]
 班長: 入江(リーダー)、小勝(サブリーダー)、瀧浪、福田、前田、脇本
 アシスト: 槙田、飯塚(報告)

* 森林ふれあい推進事業「協定イベント」とは、林野庁関東森林管理局長と協定を締結した団体の主催するイベントのことで、自然豊かな高尾山で楽しく自然とふれあうことを主な目的にしています。 平成30年度の協定団体については森林インストラクター東京会(FIT)をはじめ5団体が登録されています。
  『森林ふれあい推進事業』の年間計画などについては関東森林管理局の該当ページを参照してください。





パウロの森でコンテリクラマゴケの説明を聞く


パウロの森で芽生えのヤマトリカブトを観察


ハナネコノメ・小下沢キャンプ場跡付近で

開会式



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