高尾森林ふれあい推進センター協定イベント・森林インストラクター東京会実施
魅力満載・冬の高尾山を歩く
2019年1月10日(木)

コース: 高尾森林ふれあいセンター~稲荷山コース~高尾山頂~1号路(薬王院境内)~ケーブル高尾山駅前広場

 マイナス4度の今年一番の冷え込みの中、前日の強風は収まり穏やかな朝をむかえて8:15にスタッフ集合。各人の役割分担打ち合わせ等確認して参加者を迎えました。当日キャンセルもかなりあるかと予想しましたが1名だけの欠席で39名4班体制に変更ありませんでした。9:00高尾森林ふれあいセンター前で開会式を迎え所長の挨拶を頂き、準備体操、諸注意の後、稲荷山コースに向けて出発しました。稲荷山コースは昔から林道として使用され昭和15年の東京オリンピック誘致に伴い、外国人の訪問機会が多くなることを予測し、整備されたようです。現在は明るい尾根道のハイキングコースとして人気があり、暖温帯の常緑広葉樹林及び雑木林の二次林を観察できます。

 コース上がってすぐにカシワバハグマのシモバシラを確認し、旭稲荷では各班毎にムベ、クロモジ、アケビ、クサギ、ユズ、コゴメウツギ、サカキ、ヒサカキ等確認しました。さらにヤブムラサキの星状毛と、リョウブの冬芽のナポレオンハットをルーペで観察しました。尾根沿いにはヒノキ、サワラ、スギ、ヒノキ、モミ、カヤ、等の針葉樹とアラカシ、シラカシ、ウラジロカシ、アカガシ等高尾山を代表する樫類の区別の仕方、イヌシデ、アカシデなどのシデ類の観察をしました。稲荷山東屋近辺では対生のクマノミズキ、互生のキブシ、灰色の冬芽が特徴のマルバアオダモ、ゴンズイ、ツルグミ、マメ科で互生の羽状複葉のフジキ等。赤い実のミヤマシキミ、イイギリ、マンリョウ、ヤブコウジ、マルバノホロシなどもこの時期よく目立つ植物です。途中ヒイラギでトゲのある葉と無い葉の違いとその理由については植物が生きるためにどのように進化してきたか考える機会となったと思います。6号路分岐ではキジョランの実が裂けて老女の白髪のような種髪(シュハツ)が風になびく様子に皆驚いていました。高尾山頂には予定より5分遅れで到着、ほぼ予定通りでした。富士山は雲に隠れる間際に何とか見ることができました。この寒さのせいか山頂はいつもとは様変わりで閑散として、ゆっくり昼食をとれましたが、じっとしていると寒さで長くは座っていられません。

剣を振りかざす飯綱大権現の小天狗

 午後はもみじ台北側斜面に降りて、氷の花のシモバシラをみてその不思議な自然現象に皆さん感動で写真を撮っていました。今日のハイライトでした。ここから5号路を江川杉を見てムササビの看板ではムササビが人里に住む動物であるとの説明を聞き、ビジターセンター裏ではかって薪炭として利用されていたクヌギ林を抜け薬王院へ下りました。不動堂、大師堂、仁王門、飯綱権現堂をめぐり、かっての富士山信仰や飯綱信仰でにぎわった歴史や建造物の特徴など知ることができました。ここから1号路をケーブル駅までの途中、初めて見るカンアオイの花に参加者一同その形に驚きでした。やや予定時間を過ぎてケーブル駅そばのテラスに到着、整理体操してアンケートを記入してもらい解散となりました。アンケートではやはり圧倒的にシモバシラが見れたことに皆さん感動されていました。この時期ならではの珍しい植物や、寒さの中で自然が生きていることを実感していただいたようです。大変多くの植物を観察できました

 参加者: 39名
 FITスタッフ: 長谷川 守(主幹事)、熊木秀幸、後藤裕子、林 公康
 アシスト: 加藤勝康、鶴岡厚夫(報告)


* 森林ふれあい推進事業「協定イベント」とは、林野庁関東森林管理局長と協定を締結した団体の主催するイベントのことで、自然豊かな高尾山で楽しく自然とふれあうことを主な目的にしています。 平成30年度の協定団体については森林インストラクター東京会(FIT)をはじめ5団体が登録されています。
  『森林ふれあい推進事業』の年間計画などについては関東森林管理局の該当ページを参照してください。





高尾森林ふれあい推進センター前での開会式


キジョランの種


昼食時の高尾山頂


氷の花「シモバシラ」


カンアオイの花の観察



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