高尾山の寺社林を歩く〜髙尾山内八十八大師を訪ねる〜
2018年11月13日(火)

朝から曇で天候が懸念されたが、一時小雨もあったものの何とか天気はもち、参加者一同、予定通りのルートを踏破、全員無事に高尾山一帯に鎮座される八十八大師のご尊顔を拝し、その自然にも触れることができた満足のいく山旅であった。

相変わらず、秋の深まる高尾山は海外からの人も含め多くの老若男女で賑わっていた。山岳信仰の対象として、また真言密教が東国に伝播後は醍醐寺を中心とした当山派の修験道の一大メッカとして衆生の信仰を一身に集めたこの山の佇まいはいつも厳かであり、また何とも言えない包容力と安堵の気持ちを感じさせる。古い歴史を持つ高尾山薬王院は、明治の初年、神仏分離令、修験道禁止令が施行される中、当時の寺社に絡む政治的状況をいち早く察し、醍醐派から智積院を総本山とする智山派の寺院として衣替えをして現在に至っている。

集合時間の9時には参加者全員が集まり、準備を整えて9時半前に不動院に赴いた後、清滝傍らに在す一番霊山寺をはじめ、八番熊谷寺までを拝した。その後、順路に従い、琵琶滝から二本松、十一丁目茶屋への急登をこなし、薬王院大師堂・天狗社・奥の院、仏舎利塔広場、神変堂、蛸杉、十一丁目茶屋へと巡った。十一丁目茶屋前で昼食をとり、蛇滝、清明園へと下り、もと来た道を上り返した。その後、金比羅台へと進んで七十六番から八十七番を拝し、一号路をそのまま下り不動院で八十八箇所最後の寺、大窪寺の大師像を拝して結願を果たした。時間は午後3時半に近く、行程約11キロメートル、約6時間を要した長丁場の山歩きであったが、高尾山の持つ地形を遍路道の地形に見立てた場所をはじめとして興味深く歩くことができた。

清滝前の柊は例年のように真っ白な花を咲かせ芳香を漂わせ、また、駅の近くではセキヤノアキチョウジやツリフネソウが最後の花をつけ、シロミノコムラサキが実を残していた。登山道傍らではミヤマフユイチゴが真っ赤な実をつけ、琵琶滝では1週間前には緑であったムクロジの葉は見事な黄葉に変わっていた。高尾山北斜面の広葉樹林の秋色も濃さを増し、独特の白い花をつけたキッコウハグマも特有の佇まいを見せていたが、季節の移ろいのはやさを実感した。

肝に銘ずべき点もあった。参加者の登山靴のソールが剥がれるというハプニングを経験し、アップ・ダウンのある長丁場の山歩きの中での個人の体力や経験の差を目の当たりにした。そういった意味では、あらためて野外活動における不測の事態に対しての周到な準備の大事さを感じた一日でもあった。

 一般参加者18名
 【FITスタッフ】
 幹事: 福田
 班長: 望月、小勝
 アシスト: 丹野、飯塚(報告)
 体験参加: 小川










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