田園調布学園 土曜プログラム
私たちと森林〜おいしい木の実を探して見よう〜
2018年11月10日(土)

 晩秋の季節とは思えないあたたかな秋晴れの土曜日、皇居東御苑に、田園調布学園中学生生徒が18名と担当教師1名が集合し観察が始められました。講師は3人、班ごとに集合し、それぞれ定められたルートに向けて学びを開始しました。
 生徒たちには、あらかじめ講師が選定した12種の木の実(ハゼノキ・センリョウ・マンリョウ・シロダモ・タラヨウ・クロガネモチ・ガマズミ・ムラサキシキブ・ゴンズイ・サンシュユ・ケヤキ・コナラ)を一緒に探しながら、名前や特徴を知ってもらいました。観察を通して色や形状そして散布方式を知ってもらおうという趣向です。
 大手門から広場である百人番所の前に立ち、その広さと周囲の植生の豊かさに驚き、緑豊かな景色と建物の時代性のなかで現代の風景と隔絶した世界を満喫し、しばし江戸のたたずまいに身を浸していました。そうした環境の中で歴史にまつわる話、さまざまな木の実の話、そして木の実の色づいた様子を観察しながら本丸から二の丸へと歩を進めていきました。
 メインテーマである木の実観察は、鳥散布を中心に、風散布・貯食散布・水散布・付着散布など、木の実がどのように散布されているかを話し、その特徴を実際に観察しながら知ってもらいました。上記以外の木の実や種子も豊富に点在し、それらの観察に加え、今咲いている花(タイワンホトトギス・ツワブキなど)の観察も行いました。
 散布に関して、鳥や動物に食べてもらうための「おいしい木の実」の戦略や、風や貯食による散布の発芽の可能性などにも触れ、木の実のそれぞれの状況から発芽までのイメージを感じてもらいました。散布ごとに木の実探索の目線の違いがあり、それが観察の目的ともなり、臨場感を伴った学びにつながったと感じました。

 参加者: 19名(中学2年生12名・中学1年生6名・教諭1名)
 FITスタッフ: 箭内忠義、清水好博、斎藤和久(報告)





ケヤキの芝生にて




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