にこにこ会主催
落葉松の黄葉の中を大菩薩ハイキング
2017年10月26日

  10月20日(金)は、にこにこ会主催の「落葉松の黄葉の中を大菩薩ハイキング」の実施日だった。幹事としては10日前から10日間天気予報でやきもきしていたが、結局、天気の好天は望めず中止とした。スタート地点の上日川峠が標高1,600m、大菩薩嶺の標高が約2,050mであり、しかも尾根筋は風も強いので安全第一とした。しかし、9月の「富士山と秋の草花を楽しむ三ツ峠ハイキング(にこにこ会主催)」も悪天候で中止したので、スタッフ一同、大菩薩嶺を実施したい気持ちが強く延期と決めた。14日(土)の下見終了後に参加者にメールかハガキで「天候が悪い場合は26日に延期します」と連絡してあったので、急な延期であっても(決めたのは18日)スムーズに変更できた。

  予定していた20日の応募者は44名だったが、延期を聞きつけて応募された方もあり、延期した26日の方は結局24名の応募があった。スタッフは参加者数に合わせ3名で実施した。結局、体調が悪いと2名のキャンセルがあって、当日の参加者は22名だった。

  上日川線のバス便運営会社には事前に何度も確認の電話を入れておいた。そのせいか、この日は予定の電車が着いたらすぐに予定のバスが到着して乗ることができた。混雑を想定して、参加者にはメールで(22名中21名がメール、1名はショートメール)お願いしておいた通りに全員7時39分着の電車で来て下さり、スタッフは参加者に大いに感謝した。

  このバスは、甲斐大和を出て、景徳院、竜門峡入口、やまと天目山温泉、嵯峨塩鉱泉、すずらん昆虫館、大菩薩湖、小屋平と名所を巡り上日川峠に着く。絶好の快晴のもと、満員のバスが紅葉のトンネルを走る。前方に紅葉が見えたり、冠雪の富士山が見えたり、大菩薩湖が見えるたびに一同、「オオ」とか感激する。そのたびに、その声を耳にしてわれわれスタッフとしては延期にして良かったと心の底から思った。

  上日川峠には時間通りに8時55分に着いた。帰りも同じ会社の14時発のバス便に乗る必要があった。遅れたりして乗りそこなうと大変なので、開校式、安全注意、コース説明等を手早く済ませ、班別に分かれて出発準備に入っていただいた。しかし、トイレが故障していたりしてトイレ数が不足し、案の定、出発で後発の班が遅れてしまった。これは少々計算外だった。シーズン中だから速やかに修理して欲しいものだ。

  先頭の班が、ほぼ予定通りの9時12分に出発した。わたしは出発時に参加者に順番を指示しない、自由に位置を決めていただくのだが、自然と順番を決めてくれるのが面白い。この日は、いつも最後尾を歩く女性二人がやはり同じ位置で、いつも僕の後ろに着く方が、やはりピッタリと着いた。たまたま常連さんが4名も同じ班にいたのだ。上日川峠から福ちゃん荘までは、カエデの落ち葉が面白い、手に取ってときどき参加者にカエデの解説をした。ハリギリもあって、ハリギリとかマルバカエデ(ヒトツバカエデ)の解説等をすると聞いてくれた。雨続きだったせいか、束の間の晴れのこの日はハイキング客が多かった。ちなみに小雨模様の14日(土)は閑散としていた。

  福ちゃん荘に予定時間に着いて、小屋の前にあるマユミと実について解説。周囲に一人目立っているミミガタテンナンショウの赤い実についても説明した。昨年は、ここから大菩薩峠に向かったのだが、今年は唐松尾根を進む。歩く自信がないという参加者もいたので、標高差450mは高尾山とほぼ同じです、ここから1時間で雷岩に着くんだから、誰でも大丈夫と励ました。この日はいつも最初に休む約1,800mのピークで休憩すると、一人だけ遅れ気味に思えた。聞いて見ると、普段はほとんど山には行かないという。やはり、普段の運動量がものをいうのだ。

  次に休憩する場所に着くと、前方の雷岩のある稜線が見えてきて元気なる場所だ。もう一人が遅れ始めたので少しペースを落とすことにした。そして、後方には南アルプス、富士山、大菩薩湖が見えてくる。天気のいい日に来ると、本当に来てよかったと思える場所だ。バテ気味の方に確認すると高山病のように呼吸が少し苦しいというが(いつものことらしい)、雷岩までほぼ予定時間で登ってくれた。

  無風の雷岩で、参加者にどこでゆっくり休みたいか聞くと、雷岩でゆっくりしたいという希望が多く、予定を変更して雷岩での休憩時間を伸ばした。2年前は寒くてそそくさと退散したのだが。それから、大菩薩嶺に向かう。バテ気味で「他の方に迷惑をかけたくない」というやさしい気持ちの女性にも「大丈夫ですよ」と励まして同行してもらった。もちろんちゃんと歩いてくださった。難しい判断なのだが、片道10分間なので置いていくことはできない。

  大菩薩嶺は展望がない。それでもやはり山頂は山頂なので、班長のわたしも入れて全員で記念写真。にこにこ会では、毎回、山頂で集合写真を撮っている。その後は、めいめいポーズを決めて写真を撮っていた。山頂で見られる参加者のはしゃぐ表情は本当にうれしい、励みになる。すぐに雷岩に戻って、それぞれ好きな場所を陣取って富士山を眺めながら弁当を食べた。無風の大菩薩、初めてじゃないだろうか。まさしく快晴無風だった。大菩薩嶺の帰りで廣川班と会い、戻った雷岩で槙田班と会った。両班、計算どおりということで、バスに余裕で間に合うことがわかって安心した。

  昼食が終わって、わが班のメンバーに声をかけると、全員集まって、黙っていても登ったときと同じ順番に並んで下さる。右手に富士山、前方の落葉松、オオシラビソなどを眺めながら歩く。下りは誰も遅れない。こういう山野草もないコースは班長を鍛えてくれる。ときどき全員を集めて、なんだかんだと解説する。大菩薩湖を指さしてあの湖はなんという名前ですか、などと聞いて下さる方がいるので助かる。標高2,000mの神部岩に至ると避難小屋が見えてきて、介山荘まで近いとわかる。

  妙見ノ頭に近づくと上で弁当を食べている方がいた、珍しい。介山荘に近づくと、ハイキング客が多かった。実は昨年、「このコースはハイキングといっていいのですか」と聞かれた。「天気がいいときはハイキングです。天気が悪い時には実施しません。」と答えた。標石の前で介山荘のラーメンを食べている方がいてうらやましかった、わたしは食べたことがない。下界では詰まらない食い物が山では美味い。大菩薩峠の標識の前に集まってもらって、また記念写真。5分休憩の予定だったが、思ったより下りが早かったので10分休憩にした。Yさんが介山荘はいつこんなにきれいになったんですか、という。30年前に来たことがあるそうだ。今年の8月には雲取山にご一緒した方だ。

  見上げると廣川班、槙田班が順調に下って来るのが見えた。それで福ちゃん荘に下山開始。大菩薩峠から福ちゃん荘までの山道は捨てがたい。この時期、紅葉が実に美しい。しかし、この日は様相が違った。山道に強い雨による深い溝があちこちにあった。これは下見の14日には全くなかった。自然の力には全く恐れ入るしかない、先週末の大雨の爪痕らしい。紅葉の他にはテリハノイバラがあるが、実がなぜかまばらだった。勝縁荘、富士見山荘を通り過ぎて福ちゃん荘に到着。勝縁荘は最近は営業しているというが詳細は不明だ。

  ここは5分休憩で通過だが、ほとんどの方が休まなくてもいいという雰囲気だった。またも落葉を踏みながら解説して下る。ロッヂ長兵衛には予定通りに到着した。全員集めて、軽いストレッチ、そして振返り。それでわが班は解散。待ってましたとばかりにロッジ長兵衛で缶ビールを買う。Aさんも一緒に買う。この方は、昨年8月の雲取山に「高尾山しか登ったことがありませんが、どうしても雲取山に登りたいんです」とメールをくれた方だ。わたしは思案して「高尾山の山頂までの所要時間は?」とメールで聞いたら、「稲荷山コースで1時間です」という返信があって、当然、即OKした。それ以来のお客さんだ。今年は雲取山ハイキングのとき三条の湯で熱唱してくれた。こういう方と一緒に登るのは楽しい。

  われわれはバスにザックを置いた。そして続々と下山者が来る。後続を気にしながらも、追加の缶ビールはしっかり買った、でもバスが混み過ぎて飲めなかった、残念。後続の廣川班、槙田班も予定通りに到着してバスに乗った。これで、今回も無事に終了。参加者は延期した上での快晴で全員が満足して下さり、主催者としても大満足だった。

 参加者: 22名
 FITスタッフ: 稲葉(幹事・報告)、槙田、廣川




雷岩からの富士山


唐松尾根を登る


賽の河原を歩く

ナナカマド



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