学校法人佼成学園中学校・高等学校 主催・協力 森林インストラクター東京会
自然と人との関わり-あきる野市横沢入 野外授業
2017年7月19日(水)

中学1年男子64名が、東京都第1号の「里山保全地域」に指定されている横沢入の谷戸、里山、河川を活用して、里山及び多摩川水系上流の水生生物について学んだ。
武蔵増戸駅前で班分けをし、開会式を横沢入拠点施設で行った。安全注意の後、里山班3班、河川班3班に分かれて出発。里山班は、「里山における人と自然の関係を調べる。」をテーマに、河川班は「水生生物の調査・観察を行う。」をテーマに野外授業を行った。

里山班は、富田ノ入から伊奈石古道を歩き石山の池を目指す。伊奈石・石切場遺跡では伊奈石を切り出し、利用した往時の人々の生活を想像した。石山の池では、アカハライモリやオタマジャクシ、アメンボを観察する。林道では、ショウリョウバッタ、イナゴ、オンブバッタなど生徒は動くものに興味を持つ。意外な時間に意外なものを目撃。それはミンミンゼミの羽化。谷戸の自然は人間が手を入れて作り、手間を掛けることにより豊かな自然、種の多様性を保っていることを理解してくれただろう。

河川班は、谷戸を見るため草堂ノ入を歩き、上流の小さな池でアカハライモリやホトケドジョウなどを観察。拠点施設付近に戻り、横沢川を3つのエリアに分けて、班毎にガサガサを実施した。「ガサガサ」とは、魚取り用のタモ網を構え、足で川の中をガサガサして生き物を捕まえるもの。
サワガニやヤゴ、アメリカザリガニ、カワニナ、アブラハヤ、ヤマアカガエル、マツモムシなどがいた。採集後に、水生生物の名前や見分け方、生態などを解説し、里山の自然の価値と大切さを理解する一助とした。

班毎にまとめと振り返りを行い、昼食。武蔵増戸駅で解散となった。
生徒に聞いたところ、ウキクサの仲間が休耕田を一面に覆っていたのが印象的だったとの意外な感想もあった。森林インストラクターにとっては見なれた風景でも、若い感性が新鮮に受け止めていることに感動した。
横沢入の源流部から染み出た水が、沢を下り、稲田を潤し、多くの生物をはぐくみ、秋川に合流する。秋川は多摩川に合流し、東京湾にそそぐ。壮大な水の旅を胸に刻んでもらえたなら嬉しい。

 参加者: 74名(里山班31名 河川班33名 先生3名 FIT7名)
 FITスタッフ: 水木稔、小勝眞佐枝、仲田晶子、中澤均、丸山正、有村英信、高橋喜蔵(報告)





里山班 石山の池でアカハライモリを追う


石山の池で捕まえたアカハライモリの観察


里山の植物と人の暮らしについての話を聞く


河川班 ガサガサの手ほどきを受ける


生徒のガサガサ


里山の環境と水生生物の解説


調査用具の洗浄

全体 閉会式



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