にこにこ会主催・季節の花と景色を楽しむハイキング
クモキリソウを探して歩く浅間嶺ハイキング
2017年6月22日

テーマ: クモキリソウ、イチヤクソウ、コアジサイなど初夏の可憐な花を楽しみながら、浅間尾根をハイキング。そばの賞味コースも設定。
時坂峠コース(花探しコース): 浅間尾根登山口~浅間嶺~時坂峠~払沢の滝入口
そば賞味コース: 浅間尾根登山口~浅間嶺~小岩−そば処「玄庵」

1週間前の下見時には、今回の目玉であるクモキリソウ始め主だった植物の場所を確認、また危険箇所がないか、コースタイムの設定に無理はないかなどをチェックした。今回は宣伝活動が功を奏し複数の新聞に取り上げられ、応募者が70名を超えたため、抽選により定員を60名とした。班割りは時坂峠から払沢の滝バス停に下る「時坂峠コース」3班と、「そば賞味コース」3班の計6班体制での実施に。バスも混雑が予想されたため、前もって西東京バスに往路、復路ともに増発を依頼した。

8時10分、JR武蔵五日市駅集合。1週間前の天気予報を見事に覆し「降水確率10%曇り」のハイキング日和。

蜘蛛に見えなくもない、
クモキリソウの地味な花


上品で気品を感じさせる
ヤマオダマキ

8時22分、JR武蔵五日市からバス2台に分乗して浅間尾根登山口へ。直ぐに班別行動に移り、トイレ、アイスブレイク、体操を済ませ1班から約3分間隔で出発した。というのも、目的のクモキリソウが下見時に1箇所しか見つからず、大人数の団体を時間的ロスを極力なくしていかにスムーズな流れにのせるかが課題だったから。また「そば賞味コース」は小岩のバス乗車時刻は必ず守らなければプログラムが成り立たず、時間管理には最大の神経を使った。

その甲斐あって、出発して30分ほどの場所にあるクモキリソウで隊列を作ることもなく、手際よく全員に観察してもらうことができた。ところでこのクモキリソウ。その名前は私もこの催しまで知らなかった。参加者も「クモキリソウってなに?」 という興味から参加された人が多かった。ラン科の多年草で漢字では雲霧草。蜘蛛切草、蜘蛛散草などの表記も。丈は15㎝前後で淡い緑色の1㎝ほどの花が咲く。そう、とても目立たないのです。

その後もコアジサイ、ヤマオダマキ、テリハノイバラ、イチヤクソウ、ウツギ、マルバウツギ、アカショウマ、サラシナショウマ、トリアシショウマなどの初夏の花々が次々と現れ参加者の目を楽しませてくれた。そしてだんだん目が慣れてきたころ、参加者から「クモキリソウがありました!」「イチヤクソウ!」 などという声が上がり始めたのにはびっくり!と同時に参加者がこのハイキングを十分に楽しまれていることが伝わってきた。

浅間嶺休憩所には出発順に12:30〜12:50に到着。そば賞味コースは小休止後、小岩バス停への道を下り、遅れる人がいて少々はらはらするも予定通りのバスに乗車。無事にそばを賞味することができた。

時坂峠コースは浅間嶺休憩所でトイレ、昼食休憩後、そこから5分ほど登って浅間嶺へ。目の前に御前山、大岳山などの展望にも恵まれた。

あとは時坂峠までのほぼ下り。場所が変わると植生も変わる。下りで多かったのがギンバイソウ、ウリノキ、ヤマアジサイ、マタタビなど。とくにギンバイソウは群生していて、惜しいことにあと3日もすれば、その白い梅にも似た丸い花びらを広げるであろうところだった。

今回は初夏の花の名前を知るとともに、マタタビの葉の白化の理由、白化のメカニズム。マムシグサの性転換と花粉を運ぶ虫との関係、ヤマアジサイの装飾花の働きなど、花と昆虫との関係に話しが及ぶと、参加者から「戦略」などという言葉も飛び出し、植物の不思議の世界に皆で思いをめぐらせた。

前日の大雨で山道は多少ぬかるんではいたが、予定通り払沢の滝入口バス停に15:30全員無事に到着。振り返り、整理体操のあと向かいの豆腐屋さんの名物豆腐ソフトクリームに疲れを癒し、15:57のバスで武蔵五日市駅に向かった。

スタッフは武蔵五日市駅で合流し、振り返りを行ったが、参加者の満足度は概ね高く、とくに花が豊かだったことが印象に残ったとの感想が多かった。

観察の記録:
【草本】
花: フタリシズカ、ムシトリナデシコ、ヤマオダマキ、キランソウ、クモキリソウ、イチヤクソウ、ヤブレガサ、サワギク、ハナニガナ、キヌタソウ、ウマノミツバ、クリンソウ、ドクダミ、サラシナショウマ、アカショウマ、トリアシショウマ、ヒメジョオン、マムシグサ、ヨツバヒヨドリ、ユキノシタ
実、種: チゴユリ、ギンバイソウ(昨年の)、ヘビイチゴ、ナルコユリ、エンレイソウ
その他: クサコアカソ、キツリフネ、カシワバハグマ、オオモミジハグマ、ノブキ
【木本】
花: ウツギ、マルバウツギ、コゴメウツギ、コアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、テリハノイバラ、エゴノキ、サルナシ、ウリノキ、マタタビ、オオカメノキ、ヒメコウゾ
実、種: フサザクラ、サワグルミ、サンショウ、ミツバウツギ、クロモジ、アブラチャン、ハナイカダ、モミジイチゴ、トチノキ、
その他: イタヤカエデ、イロハモミジ、コナラ、ミズナラ、リョウブ、モミ、スギ、ヒノキ、カジカエデ、ウリハダカエデ、チドリノキ、ヤマボウシ、タラノキ、ダンコウバイ、コクサギ


 参加者: 52名
 スタッフ: 稲葉力、槙田幹夫、久保雅春、廣川妙子、小川和恵、小川里花、加古明子(報告)




今回一番多かった花はコアジサイ


咲きそうで咲かないギンバイソウ


葉を白化させて虫を呼び、その下に隠れて咲く
マタタビの花

「玄庵」のお蕎麦はきりりと引き締まり、
美味しかった!



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