にこにこ会主催
皇居の自然と文化と歴史を楽しむ観察会
2017年5月21日(日) 9時30分〜14時30分 快晴

テーマ: 江戸城の遺構に触れ歴史に親しみ、初夏の花咲く苑内の草木観察を行う。
コース: 大手門〜三の門〜中雀門〜本丸(野草の島〜富士見櫓〜富士見多聞〜天守台〜大奥七つ口)〜汐見坂〜二の丸(県木〜二の丸庭園〜雑木林)〜三の丸尚蔵館前にて解散 歩行距離約4km、歩行時間(休憩除き)約4時間

  5月とは思えない気温の上昇とともに真夏の日差しが照りつける朝9時半、私たちは5班に分けて観察を開始しました。観察参加者60名、班長を含むスタッフが6名の総勢66名が、大手門から緑豊かな皇居東御苑へと歩みを進めてゆきました。
午前中は本丸の江戸城の名残をつぶさに観察し、歴史にまつわる興味深い話をいたしました。果樹園では古品種の果実のいろいろを見ることができました。葉の大きなトチノキ・ホオノキ・タイサンボクなどが一堂に会した野草の島なども観察しました。富士見櫓、富士見多聞、天守台、大奥七つ口などの現存した遺跡に迫力を感じてもらいました。
  本丸芝生での昼食と昼寝?をはさんで、午後は二の丸庭園、二の丸雑木林を廻り、ヤマボウシ、ガマズミ、ウツギやユキノシタの白い花をめでました。雑木林にはすでに花期を終えたキンラン・ギンランが頭をすっぽり袋にかぶせられていました。菌根菌による共生の話などをし、キンランが樹木や菌との共生を考えない乱獲によって絶滅危惧種になってしまった経緯などを伝え、共生という生命連鎖に興味を持っていただけたと感じました。珍しいサイハイランも見ることができて、光合成以外に生きる道を持つ植物があるという話も、皆さん真剣に聞いてくれました。また竹の葉が春に黄色く、秋に緑色になる不思議を観察し、その理由を説明し、竹の秋が春の季語、竹の春が秋の季語になるという謎ときも行いました。
  このような歴史と草木の観察は班長ごとに得意分野があり、植物に関すること、歴史に関することを、諸説ありと断ったうえで、いろいろな観察や事例をもとに紹介し、参加者を大いに湧かせました。
  東御苑をぐるりと回って再び大手門に戻ってきたのが14時30分でした。今年初めて30度を超える暑さでしたが、全員事故もなく無事に楽しい一日を過ごせたことが何よりでした。予想外の暑さで日影での解説を望む声もありましたが、参加した皆さまからは、また参加したい・大満足・楽しかった、など上々の評判をいただきました。

 参加者: 60名
 スタッフ: 清水好博、箭内忠義、国木田之彦、稲葉 力、薮内 大、斎藤和久(報告)





サツキ満開の集合場所


同心番所・清水班


野草の島・箭内班


汐見坂上・国木田班


雑木林・斎藤班

白鳥濠 稲葉班



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