森の自然倶楽部主催の自然観察会
けっこう楽しい冬の里山
2016年12月18日(日)

今日は、東京に僅かに残された貴重な里山風景の残る「小山田緑地」での初冬の観察会です。朝は冷え込みましたが、集合の唐木田駅にはまぶしい陽光が降り注ぎ、これだけで今日は気持ちよく歩けそうです。まずは扇橋までバスで移動しますが、バスを待つ間も日影は寒いので、皆さん日当たりに出て待ちます。

小山田緑地手前の白山神社前で挨拶、3班に分かれて出発します。出発して直ぐ、道路わきの植物や昆虫、野鳥の説明が始まり、中々緑地に入れず、最初から遅れ気味です。

緑地の雑木林内は、コナラやクヌギなどの枯葉が降り積もり、カサカサと足音を立てながら進みます。ミヤマガマズミの赤い実や冬芽を観察し、冬芽や葉痕の用語や見方など、冬の樹木観察のポイントを説明しますが、多くの方には聞きなれない言葉が多かった様です。更に、カシワバハグマの冠毛を飛ばしたり、クロモジの冬芽を観察したり、枝の匂いを嗅いだりしながら進みます。途中、カラ類の混群を観察できた班もあります。

「みはらし広場」から、丹沢越しに冠雪した富士山を発見すると、参加者から歓声があがりました。富士山は、何時見ても少し得した気になることが不思議です。設置されている展望板を使って丹沢や奥多摩の山々を同定して盛り上がります。昼前にはサービスセンターに到着し、センター前のベンチで昼食休憩としました。

午後の出発前に、ホオノキの下で、家から持ってきたホオノキの冬芽を分解して、中の構造を見てもらいました。托葉を剥がして行くと、中からは白い産毛に包まれた綺麗な葉が現れ、良い匂いがしてきます。更に何枚かの葉の後に、花芽が現れて、混芽であることを見てもらえました。

吊り橋で真っ赤なミズキの冬芽を観察したり、その先ではリョウブの傘を被った冬芽などを観察しながらアサザ池へ。ここでジョウビタキ♂を観察できた班もありました。水辺のオニグルミでは、ヒツジ顔の葉痕を見ることも出来ました。

ゴルフ場の中の道を通過し、トンボ池を経由して進みます。このころには観察はほどほどに、12月とは思えないポカポカした陽気の中、気持ち良く歩くことが出来ました。更にエゴノキやキブシの冬芽を観察しながら進めば、清掃工場の白い煙突が見えて来ました。少し遅れましたが出発した唐木田駅に戻ってくることができました。

一見地味な初冬の緑地内ですが、見どころ満載で、お天気も良く、参加者・スタッフ共々、冬の里山歩きを「けっこう楽しめた」一日となりました。

* 小山田緑地: 東京都町田市に所在する都立公園です。

 スタッフ: 岡本、杉山、笹原、中澤(報告)




冬枯れの雑木林を歩く


雑木林の解説


ソメイヨシノ冬芽の観察


ヤマボウシの冬芽の観察


みはらし台から富士山を望む

ホウノキ冬芽の分解



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